FOOD GROOVE JAPAN部会レポート
「アニメと日本酒部会」
5/4(水)初の開催は、神奈川県開成町にある「瀬戸酒造店」様にお邪魔しました。
総勢22名、さまざまな職業の方が集まりました。
8:00新橋駅には6名集合、検温をし出発。JR東海道線にて小田原駅まで。小田原駅から小田急線に乗り換え開成駅に到着です。
10:00開成駅直行組16名と合流し、点呼。部会長・齊藤俊洋さんからご挨拶をいただき、いざ酒蔵へ。
駅の階段を降りロータリーに着くと、瀬戸酒造店のトゥクトゥクが!9人乗りのトゥクトゥクに乗り、2班+タクシー組に分かれて酒蔵へ。途中、あじさいが5,000株も植えられているという「開成あじさいの里」を通っていただき、まだ水を張る前の田園風景と、富士山の頭が見える山脈を眺めながら進むと、松屋梅の木が立派に生えた大きなお屋敷が見えてきました。今日の会場「瀬戸屋敷」です。
茅葺き屋根の立派なお屋敷。門をくぐると左手には水車小屋。子どもの頃に行った歴史資料館のような懐かしさと、オープンテラスのおしゃれなカフェが併設された新しくて馴染みある雰囲気が、とても居心地の良い空気で私たちを包んでくれました。
主屋の裏手に進むと、土蔵があります。今日はこの土蔵を貸し切りにしていただきました。
はじめにご挨拶をしてくださった、瀬戸酒造店社長、そしてこの瀬戸屋敷館長である森隆信さん。トゥクトゥクでお迎えに来てくださったのは、なんとこちらの森社長。「瀬」とプリントされたお洒落なパーカーを着ていらっしゃいます。
副館長の川口さんにもご挨拶をいただき、いよいよ酒蔵見学スタートです。
2班に分かれて酒蔵見学と、瀬戸屋敷内の見学〜カフェを堪能。
瀬戸屋敷の中には、瀬戸酒造店の酒粕や麹を使ったソフトクリームや調味料などを買える「Atelier hacco」や、甘酒ドリンクや醤油麹トーストなどが食べられる「Café hacco」があります。
神奈川県山地で放牧された牛のミルクソフトが絶品。甘酒ソフトもあるそうですが、今日はメンテナンス中でした。他にも、産地のお野菜や蜂蜜、醤油麹を使ったクッキーなど、開成町ならではの美味しいものがいっぱいです。釜戸では筍ごはんも炊いていて味見もできました。
端午の節句にちなんで鯉のぼりや兜も展示されており、小さなお子様を連れた家族連れのお客様も多くいらっしゃいました。
1班の酒蔵見学が終わり、続いて2班の見学の番です。
瀬戸屋敷から歩いて2分ほどのところに瀬戸酒造店があります。美しく水が流れる水路を渡り、販売店を過ぎると、角打ち庭園「一畳酒場」という赤い暖簾が見えます。森社長がひとつひとつ庭の樹をライトアップさせた、というこだわりの庭園を眺めながらお酒が飲める縁側です。ご夫婦で角打ちを楽しんでいらっしゃるお客様がいました。
暖簾を横目に、さらに奥に進むと大きな杉玉が見えます。まるで茶室のような小扉を入ると、麹のふわりとした甘い香りと、温度管理を徹底されたひんやりとした空気に包まれます。歴史を感じる木の香りに、真新しい真っ白な壁。
瀬戸酒造店は、慶応元年(1865 年)創業、1980 年に自家醸造を中断していましたが、森社長の就任とともに2018年に再始動されました。
38年ぶりに自家醸造を復活し、日本酒を通して開成町の魅力を伝える、と話す森社長。
四季醸造(しきじょうぞう)で日本酒を醸造している瀬戸酒造店。四季酒造とは、冬の寒い時期だけでなく、一年を通じて日本酒を醸造することをいいます。蒸した酒米が麹になっていく様や、泡がぷくぷくとしている酒母の様子が間近で見ることができました。
また、小林杜氏との運命的な出会いや、使っている蒸器の金額などなど、終始笑いの絶えない楽しい蔵見学となりました。
瀬戸酒造店では代表となる3銘柄があります。「酒田錦」「セトイチ」「あしがり郷」。
「酒田錦」は、幕末から地元に親しまれてきた歴史ある銘柄。地域の米と蔵から採取した酵母でできています。
「セトイチ」は、酒蔵の技術をすべて投じ、森社長がコンセプトを決め小林杜氏が仕込む。
なかでも『いざ』は試飲したときに「“いざ”じゃん!」と森社長自身が興奮したと言います。
個性的な味わいのお酒を次々と造っていく方針で、『月が綺麗ですね』『I’ll be back』などネーミングも楽しいお酒ばかりです。
「あしがり郷」は、あじさいから採取した酵母を使ったお酒。”開成町産”を強調し、海外の観光客に販売していきたいと話します。
『零号∞』は今回のテーマであるエヴァンゲリオンを連想します。零号機のパイロットである綾波レイのテーマカラー、アヤナミブルーを連想させるような青いボトルは一際目をひきます。
瀬戸酒造店は、再始動されてからIWC(インターナショナル ワイン チャレンジ)やKuraMasterなどの海外のコンクールで多くの賞を受賞しており、販売店には多くの賞状が飾られています。
お昼には開成町の食材を使ったお弁当と、筍などの天ぷらが用意され、お土産にいただいたお酒と一緒にみんなで杯を交わしました。
どのお酒も本当においしく、食事にもぴったり。部会長の齊藤さんが「これ絶対お酒に合うよ」と自腹で買ってくださった、瀬戸酒造店の麹を使ったイカの塩辛と木綿豆腐の組み合わせがまた絶品。
「日本酒が好き」「酒蔵見てみたい」「発酵のこと知りたい」参加理由もさまざまで、皆さんがどんな理由で参加されたのかを聞くのもとても興味深かったです。
5月末には瀬戸屋敷内にホタルが飛び、6月になればあじさいが咲き乱れます。酒蔵見学は1週間ほど前に予約をしてからであれば見に行けるそうですので、かならず事前予約をお願いいたします。トゥクトゥク送迎は晴れている日限定になります。
ご参加いただいた皆様
ありがとうございました!
瀬戸酒造店、瀬戸屋敷の皆様
大変お世話になりありがとうございました!
次回のアニメと日本酒部会の活動は
FOOD GROOVE JAPAN公式LINEにてご案内いたします。
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FGJアニメと日本酒部会
部会長:齊藤俊洋
酒蔵見学協力
瀬戸酒造店
〒258-0028
神奈川県足柄上郡開成町金井島17
TEL 0465-82-0055
FOOD GROOVE JAPAN部会支援
担当・文:小林舞依