酒蔵まつりに参加して
酒蔵まつりは神崎町が町を上げて開催している大イベントとなっている。
寒い冬が終わりいよいよ春が訪れる頃、酒蔵は酒造りがひと段落し蔵が一斉に蔵開きを行う。その行事に町が呼応したイベントだ。
このまつりは神社の神を祀る祭礼の祭りではなく、一般のお客さんを集める催し物としての側面が大きい。だから祭りではなく「まつり」なのだ。だから自由度が高くて楽しい。

【旅の信念】
風土が人をつくり、人が文化を造る。そして文化が紡いだ歴史がそこにある。
それらを肌で感じることができる旅はじつに面白い。
拙者が旅先で必ず観るのは風土と歴史を知ること。すると文化的事柄がたいへん趣き深くなると言うことだ。
【ざっくり土地の歴史】
今回訪れた神崎町とその周辺の歴史はかなり古い。
この地は近くにあの大和王朝初代天皇 神武天皇が創建したとされる香取神宮がある。つまり2700年前に軍事、物流の要の地であった。因みに明治以前に「神宮」とつく神社は3社だけ。その内2社がこの地域にあるのだからいかにこの地が東国支配の最重要拠点だったのかがうかがえる。
1500年後、徳川天下泰平の世まで時を下ると今まで田を耕し河では漁の生活から一変する。
この一帯が味噌、醤油、酒の発酵食品の一大地域に発展するからだ。
⚪利根川東遷
徳川家康将軍の功績は大きい。
それまで江戸に流れ込んでいた利根川は他の河川と共に氾濫して江戸中を水びたしにしていた。そこで利根川を曲げて銚子に流れるようにする大工事をする。曲げたこのことにより、江戸は当時世界一の100万人都市に発展し下総ももの凄い発展をとげる。利根川がもたらす水運利用だ。元より肥沃で広大な穀倉地帯と相まって物資が江戸に大量に運び入れることができる様になったのだ。
米、大豆が作られ海が近いから塩で造られる富をもたらすものと言うと味噌、醤油、酒で醸造業が発展したのだ。

【酒蔵 寺田本家】
酒蔵 寺田本家 蔵の敷地内
敷地に入り、気付いたことは蔵人たちのおもてなしの心を感じることだ。
人当たりが良いとか、話しかけてくるとかでは無い。
蔵敷地内至る所に、気の利いた看板や案内の札がある。それも全て手書き。天晴れ!
紙とかもダンボールに描かれているものもあるので少し見づらいことはあってもこれだけの数を用意するのにはどれほどの時間をかけて準備したのかと驚きを隠せない。
しかも各ブースにも、手書きの大きな絵や装飾の数々、本気でどうなっているの?と思い聞いてみると、「一生懸命準備しました。」と返ってくる。デジタルで出力されたありふれたもが多い世の中、これらは少々見ずらかったりするが「愛」を感じる。
それらは造る酒にも出ている。大切に育てられた米を余すことなくしっかり醸そうとしている想いが伝わる酒であった。
造られた酒が試飲が出来るのですが、拙者は冷やでは相当酔ってしまうのでほどほどにし、4合瓶を2本購入。
拙者の飲める様にしてゆっくり座って飲んでいると気がつくと、香取の4合瓶が空いていることに気付く。旨い!旨すぎる。
◎購入した酒リスト 2本
① 香取 生酛生原酒 磨き90 Aol.20%
磨きが白米と同じ90 それ故に感じる雑味穀物感、冷やではクセ強すぎで飲みづらいが燗酒にすると大化けます。
なんてことでしょう。
雑味穀物感が、香ばしいナッツの様な香り変わりボリュームのある白米の美味しさ甘さに変わりました。辛口濃醇な酒でアルコール20%もあるのにすいすい飲める。
「恐ろしい子!」とあの月影先生もビックリの酒なのだ。
②お蔵フェスタ チャレンジ醸造酒 玄米酒 Aol.6%
こちらは、若手蔵人により造られた発芽玄米を使い中世の僧坊酒から着想を経て酒母を育てて一段仕込みの玄米酒。玄米は無農薬・化学肥料を使用。
段仕込みが開発される前はAol.10%未満が普通でした。古の酒造りに想いを馳せて飲ませていただきたい。
玄米なので「その他の醸造酒」に分類される。
まだ飲んでいないのでどんな味なのか飲むのが楽しみだ。
今回初めて、神崎町の酒蔵まつりに参加させていただいた感想。
酒蔵も見学できますし、いろいろな酒も試す事ができる(有料)人も沢山の方も訪れて滅多に体験できるものではないものが多くありとても満足できました。
ただ、酔って2時間半電車に揺られるのはちとしんどいなと感じる。
ぜひ皆様も遊びに行ってみてください。
何より寺田本家の蔵人の皆様のおもてなしの愛を感じます。
攻略方法は、必ず大きなバックを持って行く。野菜や酒、味噌醤油買いたいものいっぱいありますゆえ
グループの場合、
酒蔵が用意しているフリースペースに拠点を構えてそこ中心に買い出しや宴会、見学などを廻るのが良いでしょう。
じゃんじゃん買って売り上げに貢献しましょう。
くれぐれも冷や酒の飲み過ぎには気をつけてられたし。

【交通】 だいたいの目安
高速バスで東京駅から80分+徒歩20分
電車なら 同駅 120分+徒歩20分(シャトル🚌あり)
記事作成:燗酒侍 七星テツ