【西瓜(スイカ)のパワー】

Published on
2022年3月8日
fgj@admin
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Food Groove Japan 通信vol.12のテーマは「スイカのパワー」
お話はFood Groove Japan 機能性部会の高岡様です。

いやあ、知らなかったー。スイカがこんなに凄いだなんて。
スイカに対する気持ちが変わりましたよ、ほんと(笑)
これを読んだら、きっと同じ気持ちになるはずです!!
ぜひ感想も待ってます!!

<スイカのパワー>
Food Groove Japan 食の機能性部会の高岡です。
今回は暑い夏には最高!な果実「スイカ」の機能性についてお話ししたいと思います。

スイカは95%が水分です。ほとんど水なのでカロリーゼロ!ってことはありませんが、100g当たりの37kcalです。
中玉サイズで可食部の赤い部分で約3㎏として、その30分の1の量。中玉スイカを半分にして、さらに半分の1/4サイズを3等分にした三日月形が1/12。かぶりついて食べたくなる感じのサイズです。この量で考えると92.5kcal。ご飯に例えるとお茶碗1/3+α程度になります。
スイカは主食ではありませんから、この量のスイカを食べるなら、「肥満が気になる方」は15時くらまでに食べておきたいですね。

【スイカの機能性①~リコピン~】
 そんなスイカには優れた機能性があります。スイカの「赤」がリコピンとβ-カロテンの色になります。
リコピンというとトマトをイメージしがちですが、スイカにも含まれています。裏付けとなるデータには出会えていませんが、トマトの1.4倍という記事を目にします。このリコピンは優れものです。

■リコピンとは
植物に含まれる有効成分「ポリフェノール」の中でも「カロテノイド」という脂に溶ける性質を持った天然の色素成分です。活性酸素の働きを抑える「抗酸化作用」に優れ、ビタミンEの100倍と言われています。リコピンを始めとしたカロテノイド類は体内で作りだすことができないので、飲食から摂取する必要がある機能性栄養成分です。

■リコピンの働き
この優れた抗酸化作用により、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、血管内をピカピカに保つことで動脈硬化や血栓の予防が期待できます。
 また、リコピンには優れた「抗ガン作用」が期待でいます。現在、私たちの体内では、紫外線やストレス、ウイルス、悪玉菌などの影響で日々がん細胞が生まれています。その結果2人に1人はがんになり、死因の1/3を占めています。日々生まれてしまうがん細胞を大きくしないための予防として、日々リコピンを摂取する生活習慣はおすすめしたいと思います。
 リコピンには優れた美肌効果が期待できます。リコピンの継続的摂取により、日焼けのダメージを軽減させる働きはとても高いのですが、それ以外にも肌の弾力性 、キメの細かさも、リコピンを摂取している方が優れていました。
 また、リコピンを摂取していないと糖尿病のリスクが高まります。肥満のグループは血中リコピン濃度が低いというデータから、リコピンは肥満のリスクを減らす可能性があると言えます。
 また、前立腺肥大の進んだ前立腺と肥大化があまり進んでいない前立腺とでは、肥大の進んでいない前立腺のリコピン濃度が高く、肥大が進んでいる前立腺にはリコピン濃度が少なかったというデータもあります。男性は加齢とともに前立腺は肥大化して行きますから、リコピンを摂取する生活習慣は必須と言えます。

【スイカの機能性②~シトルリン~】
■シトルリンの働き:「血管拡張作用」
 スイカには「シトルリン」という機能性を持ったアミノ酸の一種が含まれています。このシトルリンはなかなかの優れもので、血管拡張作用です。髪の毛の1/10程度の細さしかない毛細血管をしなやかにすることができるのがシトルリンです。この血管拡張作用によって、血液が臓器や肌に充分に送り込まれることになります。肌で言えばより多くの酸素や栄養が肌に届くようになれば、肌の代謝リズムが活発になり、ターンオーバータイムが正常に近づくことで、生き生きとした肌になっていきます。肌に溜まっていた老廃物の排泄が進めば、肌のくすみがなくなり、肌に透明感が増します。また目の下の「クマ」も血行不良がひとつの原因ですから、クマの改善も期待できるかもしれません。
 サプリメントの世界ですとこのシトルリンは「男性機能改善」や「強壮」のサプリに配合されています。シトルリンの毛細血管の拡張作用によって、「男性の性器にいつもよりも多くの血液を送り込める状態になる」のが配合の目的です。

■シトルリンの働き:「デトックス作用」「成長ホルモン分泌作用」
 シトルリンの働きには「アンモニアを分解して体外に排泄する」というアンモニアのデトックス効果があります。アンモニアは疲労物質の一つですから、疲労回復のために有効です。「疲労臭」と呼ばれるツンとした体臭の予防にも良いですし、実際、スポーツサプリにもシトルリンが配合されることが多いのですが、その配合目的の一つが運動後の疲労回復促進です。スポーツサプリの配合目的のもう一つが「成長ホルモンの分泌促進作用」です。成長ホルモンは筋肉の増強に働きかけますから、トレーニングとシトルリンは密接に関係していますね。また、この成長ホルモンはダメージを受けた肌の修復にも欠かせませんので、美しい肌を保ち続けるサポートもしてくれることになります。成長ホルモンには「脂肪の分解促進」作用もありますので、「筋肉増強」と合わせて、ダイエット時のサポートにもとても良い成分と言えます。成長ホルモンは思春期には多く分泌されていますが、そのご減少していきます。成長ホルモンが不足しているお年頃の自分には、必要な成分であることは間違いありません!

■スイカはどのくらい食べれば良いの?
 では、このスイカをいったいどれほど食べれば良いのでしょうか。協和発酵バイオ社の調べによりますと、スイカの実180㎎/100g、スイカの皮の白い部分156mg/100g、スイカの皮の緑の部分271mg/100g。スイカ1/12で赤い実の部分が約500gなので、900㎎のシトルリンが摂取できることになります。シトルリンの1日の摂取目安量が800㎎ですから、毎日スイカ1/12で十分摂取できることになります。スイカの皮も漬物にして食べれば、さらに多くのシトルリンを摂取することができまし、SDGs的にもお勧めです。

■スイカはいつ食べるのがお勧め?
 本来は嗜好品ですから、スイカはいつ食べるのがお勧めか?と聞かれたら「食べたいとき」で良いのかもしれませんが、「食の機能性」という観点からしますとスイカを食べるお勧めの時間は「朝」となります。スイカの機能性成分である「リコピン」は朝(8時)の摂取が昼(12時)の約10倍、夜(18時)の約2.5倍も吸収率が違います。せっかくの有効成分を食べても吸収されなければ意味がありません。そのため、スイカの機能性を考えるとお勧めは圧倒的に「朝」となります。

以上、スイカの機能性でした。普通に食べる量でこの機能性成分を補えるスイカは素晴らしいですね。ただ、これらの機能は1日だけの摂取でのデータでは無いので、毎日摂取することでの働きとなります。

【まとめ】
スイカの機能性成分には「リコピン」と「シトルリン」がある。
この2つの成分が単体で、複合的に働くことで期待できる効果は
 
①美肌効果
日焼けのダメージを軽減
肌の弾力性向上
肌のキメの細かさアップ
肌の透明感向上
眼の下のクマの改善

②健康効果
糖尿病のリスクの軽減
前立腺肥大のリスク軽減
疲労回復
疲労臭の軽減

③運動サポート効果
筋肉増強
運動後の回復促進

④ダイエットサポート効果
筋肉増強
脂肪燃焼促進

スイカは朝食べるのがお勧め!!

[文 FGJ食の機能性部会:高岡、 FGJ広報:大内]

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