お米をつくって、心も整える。 ― 由利本荘市×FOOD GROOVE JAPAN 食と農の体験プロジェクト2026 ―

お米をつくって、心も整える。

― 由利本荘市×FOOD GROOVE JAPAN 食と農の体験プロジェクト2026 ―

 

 

開催日:5/16~5/17

開催場所:秋田県由利本荘市

 

 

概要

「由利本荘市×FOOD GROOVE JAPAN 食と農の体験プロジェクト2026」では、都市と地域をつなぎながら、田植えから収穫までの米づくりを体験するプロジェクトです。

第1弾となる今回は、春の田んぼでの田植え体験を行いました。

自然の営みを感じながら、丁寧に苗を植える時間は、日常を少し離れ、自分自身と向き合う穏やかなひとときです。また、本プロジェクトでは、米づくりだけでなく、地域の食文化にふれ、地元の方々との交流を通じて、その土地ならではの暮らしや価値観に触れていただきました。

「つくる」「味わう」「つながる」という一連の体験を通じて、地方の魅力をより深く感じていただける内容となっています。

本プロジェクトで育てたお米は、由緒ある「大物忌神社」へ奉納され、祈祷を受けた後、実際にさかなさまにて実食をして頂きます。

自ら育てたお米に想いを込め、地域の歴史や文化にふれながら、その恵みが人のもとへと届いていく…、そんな体験が、日々の暮らしや食を見つめ直すきっかけになるはずです。

「お米をつくって、心も整えよう」。
自然と人、地域と都市、そして想いがつながる特別な体験のレポートとなります。

1日目

「水辺プラザにてオリエンテーション」

秋田空港に到着後、由利本荘市の職員さん案内の元、まずは水辺プラザにて昼食を頂きました。
地元のお母さん達が握ってくれたおにぎりと、豚汁を頂きながら当日の予定と流れを伺いました。
水辺プラザは小学校の跡地に建てられた施設で、周りにはきれいな川や自然が豊かな場所です。

今回は天気も良く、外に出ると鳥海山が一望でき、残雪も相まって素晴らしい景色でした。

 

 

「田植え体験」

昼食後は田んぼに向かい、地元の参加者の方とも合流し、田植え体験を行いました。

今回は特別に、御田植祭(おたうえさい)を行っていただきました。

御田植祭(おたうえさい)とは春から初夏にかけて行われる代表的な神事のことで、神聖な水田(神饌田)を耕し、早乙女による田植えの様子を舞や所作で再現・奉納し、稲の豊作を祈る儀式です。

 

 

※神聖な儀式のため、SNSなどに載せることが一部出来ないため、一部のみ掲載

 

儀式後はアグリファーム様主導で、田植えについてレクチャーしていただき、実際に田植え体験を行いました。

去年と違い、今年は子供達が参加していたこともあり、子供の笑顔や泥だらけになる姿に、参加者全員が笑顔となり、素敵な時間となりました。

 

田植え後は、田んぼの横道で、地元の郷土料理で、昔の子供のおやつである『ほおのはまま』と『わらびのおひたし』を頂きました。

 

※『ほおのはまま』とは、飯にきな粉と砂糖をまぶし、殺菌作用と香りがあるホオノハ(朴の葉)で包んだもの。

 

 

「地元の方たちとの会食」

田植え後は、地元の温泉施設で汚れを落とし、夕食の会場に向かいました。

夕食は、地元の『千年桜』で地元の方たちとの食事会。

『千年桜』では、今回特別に、地元の食材を使ったお食事をコースで出していただきました。
・わらびのお浸し

・カレイの柚庵焼き

・タケノコの豚バラ巻き

・山菜の天婦羅

・アスパラの煮浸し

・ウドと油揚げの煮物

お食事はどれもとても美味しく、地元だから味わえる鮮度の良い山菜には、参加者全員が感動!

地元では当たり前に出てくるというとにも驚きで、やはり地方にはそこにしかない、食文化や魅力が詰まっていると再認識できる出来事でした。

地元の方との交流は、皆様の地元への思いなど様々なお話を聞き、FOOD GROOVE JAPANとして出来ることを改めて考える機会となりました。

2日目

「由利高原鉄道おばこ号に乗車」

2日目は、由利高原鉄道の『おばこ号』に乗って移動しました。

『おばこ号』は食堂列車のような内装で、まるでジブリの世界にいるような非日常の空間でした。

今回乗らせていただいたデザイン以外にも、テーマ毎のデザインがあり、観光客にも人気の電車だそうです。

またシーズンによっては、イベント列車として、たなばた列車や日本酒ソムリエ列車などのユニークなイベント列車が定期的に運行しています。

 

「森子大物忌神社(もりこおおものいみじんじゃ)」

駅に到着後は「森子大物忌神社(もりこおおものいみじんじゃ)」にご参拝。

某バスケ映画でも有名になったこちらの神社ですが、参拝するには300段の石段を上った先にあるという、中々ハードな場所にあります。

今回は巫女の方のご案内の元、一部中も拝見させていただきました。

載せられないものも多いため、お写真はありませんが、歴史深いものが多く、木彫りの12神将の像や神事に使う道具なども拝見させていただきました。

また、神様へのお作法や礼の仕方などの細やかなことも勉強させて頂きました。

 

「アスパラガス収穫体験」

その後はアスパラガスの収穫体験に行きました。

アスパラガスは、本来であれば朝早くに収穫するところ、今回は特別に畑の一部分の収穫を残しておいて頂き、体験することができました。

収穫のやり方としては、高さの目安となる棒をアスパラガスの横にあて、その棒よりも長ければ収穫可能で、根本の少し土に隠れた部分からハサミで切るというやり方です。

収穫体験を終え、そのまま採れたてのアスパラガスを七輪で焼いて実食しました。

生でも食べることが出来るということで味見をしたところ、ほのかの青臭さと苦みはあるものの、とても瑞々しく、とても柔らかな食感には感動しました。

さらに焼き上げたものを食べてみると、先ほどの苦みなどは消え、甘味が増え、とても美味しくいただけました。

そしてこちらのアスパラガスは、根本の繊維が柔らかく、普段食べるものであれば、周りを薄く皮を剝くのですが、そんなことをしなくても必要がない程、繊維が柔らかかったのも特徴です。

 

「木のおもちゃ館見学」

収穫後には車で移動し、『木のおもちゃ館』に向かいました。

こちらの施設では、館長の案内の元、こちらができた経緯や歴史なども聞きながら案内していただきました。

もともとは廃校になった小学校を今の施設にしたそうで、当時の子供たちの写真などもあり、なかには今回お会いした人たちの子供のころの写真などもあり、歴史を感じました。

施設自体は木をテーマに、様々なおまちゃや資料が並びつつ、由利本荘市の歴史である、昔の木を使った農具や生活のための道具なども飾られていたりと、歴史観的な側面がありつつ、元体育館では子供達向けに、実際に遊べるおもちゃ、秘密基地のような空間が広がっていて素敵な場所でした。

当日は地元の家族だけでなく、観光客のご家族も大勢いらして大盛況。皆様も、子供の元気な声がたくさん聞こえ、歴史も感じられる、そんな素敵な『木のおもちゃ館』にぜひ一度足を運んでみてください。

 

その後は無事に秋田空港に到着し、大きな怪我などもなく東京に帰ることとなりました。

去年のプロジェクトにも参加していただいた方からは、更に魅力的な体験になったというお言葉も頂きました。

今回訪れた経験を、どう伝えていくか。また、どのように由利本荘市の皆様のお力になれるかをより一層考え、実行し、このプロジェクトをより大きく、価値あるものにしていきたい。そんな思いとなれる良い体験でした。

次回は稲刈り編ですので、ご興味がわいた方はぜひご参加ください!

 

FOOD GROOVE JAPAN

小河原 荘太